病的な脱毛というのは・・・。
病的な異常脱毛には、
内因性と外因性のものがあり、
またさまざまなタイプがあります。
一般に分類されているのは、
休止期毛の異常脱毛として男性型脱毛症、
産後の抜け毛やダイエットによる脱毛などがあり、
成長期の萎縮による異常脱毛には
円形脱毛症や圧迫による脱毛、
薬剤(抗がん剤など)の副作用としての脱毛があります。
男性型脱毛症は、
いわゆる若ハゲといわれ男性が大半です。
症状は、
前頭部から後頭部にかけて脱毛し、
前頭部が後退していくのが特徴です。
早い場合は10代後半から脱毛が始まり、
30代からは急激に増加します。
メカニズムとしては
何らかの原因によって徐々に毛髪の成長期が短くなり、
長く伸びなくなります。
その短い毛が休止期に入り脱毛していきます。
軟毛化とは、
これは毛周期が短くなっただけなので、
毛根の形は、
自然脱毛の毛根と同じ棍棒状をしています。
原因は、
遺伝的要因や、
男性ホルモンの影響などいろいろ考えられています。
パーマによる脱毛
パーマ施術時に毛髪を引っ張りすぎたために毛孔が開き、
パーマ剤が毛孔に侵入して毛根部の一部から切れて
抜けたという例がまれに報告されております。
これは脱毛というより
断毛と表現した方が適当なのではないかと思います。
この場合、
毛球部は健在なので、
時間が経てばまたすぐに生えてきます。
パーマ剤が直接的な原因で異常脱毛を起こすということは、
未だに例がありません。
しかし、
体内的因子による
円形脱毛症、
脂漏性脱毛症などの症状が、
パーマ剤を使用した時期と重なって生じたために
パーマ剤が原因でないかとされる例がしばしばあります。
これは
円形脱毛症、
脂漏性脱毛症の手助けになったということになり、
間接的な原因とされるわけです。