優れた栄養価がある
古くから日本で親しまれてきた食材の大豆。
大豆は優れた栄養価を持つことから、
日本だけでなく世界中で大豆に関する研究が進められています。
大豆にはどんな栄養があるの?
タンパク質をはじめ、
脂質、
糖質、
ビタミンB1、
ビタミンE、
葉酸、
カリウム、
マグネシウム、
カルシウム、
リン、
鉄、
亜鉛、
銅など、栄養素の種類がとても豊富。
ビタミンやミネラルの含有量が多いのも特徴のひとつです。
その一方で、大豆にはコレステロールが全く含まれていないようです。
大豆に含まれ“タンパク質”に注目です。
国産大豆(乾燥)は、
100g中に33.8gものタンパク質を含んでいます。
タンパク質は、
私たちの臓器や筋肉、皮ふ、髪、血液などを構成するうえで欠かせない成分で、
“畑の肉”という別名を持っています。
大豆のタンパク質は肉のタンパク質に比べて低カロリー。
大豆と同量のタンパク質を肉から摂取すると、
余分な脂質も同時に摂取しやすくなります。
一方で、タンパク質の栄養価を評価する“アミノ酸スコア”では、
100に近いほど栄養学的に優れているとされますが、
大豆のアミノ酸スコアは肉と同じく最高値の100。
体内での合成が難しい必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。
あわせて、
大豆のタンパク質は消化吸収率も大変よいことがわかっています。
大豆に期待される健康メリットって何?
まずは良質なタンパク源であることです。
タンパク質が不足すると、
体内にすでにあるタンパク質が分解されて使われるため、
体力が落ちてしまいます。
また、血管が弱くなったり、
子どもの場合は体の成長に影響を与えたりする可能性もでてきます。
大豆の機能性成分です。
細胞の構成に欠かせない“大豆レシチン”や、
抗酸化作用を持つ“大豆サポニン”、
善玉菌のエサとなる“オリゴ糖”、
女性にうれしい働きが期待される“大豆イソフラボン”など、
大豆には健康を支える成分が豊富に含まれています。
40歳を過ぎた女性では、
女性ホルモンのエストロゲンが大きく減少してさまざまな不調が現れますが、
大豆イソフラボンがそうした女性の健康をサポートする可能性があると・・・。
日本の食生活に古くから馴染んできた大豆は、
もやしや枝豆のかたちで食べられるほか、
豆腐や納豆、味噌、しょうゆ、油揚げなどさまざまな食品に加工され親しまれています。
食生活の欧米化による影響を受け、
現代の日本人において豆類の摂取量が減っていることが指摘されています。
“健康日本21”では、豆類摂取の目標値を1日100g以上としています。
平成28年国民健康・栄養調査では、
平均で1日あたりの豆類摂取量が約60gと、下回っている。
とくに若い世代で摂取量の低下が見られるため、
毎日なんらかのかたちで
大豆などの豆類を摂取できるよう意識していきましょう。
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