神様にあげる風習

正月といえばおせちとお酒ですよね。

そこで、

飛鳥・奈良時代に行われていた

豊作の祈願や収穫への感謝を祈願するための神聖な酒という意味があり、

米から造った白濁酒を神様に捧げるという風習があり、

この酒をどぶろくと呼んでいたそうです。

 

しかし、

この自家醸造酒は1899(明治32)に国の政策によって

完全に禁止された。

現在、

どぶろくの醸造が許可されているのは、

飛弾の白川八幡神社などのどぶろくを用いた

伝統的な神事を行ういくつかの神社に限られているとか。

 

世界遺産にも登録された白川郷では、

1300年前からどぶろくが祭礼に用いられ、

現在でも毎年9月の終わりから10月にかけて、

五穀豊穰・家内安全・里の平和を

山の神様に祈願すべく村内の各地区の神社で

どぶろく祭というお祭りが行われているようです。

 

各神社にはいわゆる“酒蔵”があり、

いしにえより受け継がれた独特の技法をもって

毎年どぶろくが造られ、

そして振る舞われているようです。

また地域産品として、

“特定の場所でのみの飲用”という条件付きで

醸造している地域もあり、

山形県の飯豊町では、

地区内の旅館でどぶろくの醸造・提供が行われている他、

どぶろくを使ったお菓子の販売などを通し

て地域振興を推し進めているそうです。

これらの地域は“どぶろく特区”とも呼ばれ、

地域振興のひとつの手段として注目されつつあるようです。