栽培されているローズマリーには、立性とほふく性、中間タイプと3つの系統が・・。
立生や中間タイプは鉢植え、
ほふく性のものはカバープランツやプランター上にするなど・・。
栽培時にはこうした特性を考える面白さがある。
いずれも病害虫はほとんど発生しないようで、
挿し木は柔らかい枝を除けば簡単に行えます。
① 立性
勢いよく生育するタイプで、
基部から分布した枝は高さ1~2メートルもなり、
大きくなると側枝は斜上するか垂れ下がります。
葉は大きくて縁の内曲が少なく、
幅広い線形になります。
◎トスカナ・ブルー
日本人の最も好む香りで、料理用としての品種、花色は淡紫色
◎ミス・フェサップ
イギリスで古くから耐寒性のある品種として知られる。
◎アルプ
アメリカでの最も耐寒性のあるタイプがあり、
日本で栽培されている多くの立性のものはこれにあたります。
②
匍匐性
若い苗は地面を張って伸び、
古くなると枝は盛り上がって高さ30~50㎝になります。
匍匐性ローズマリーの葉は、
強く内曲して肉質・棒状になります。
◎プロストラータム👉花色は淡紫色、
◎サンタバーバラ👉非常に花付き良く、四季咲き性、淡紫色など。
③中間タイプ
◎ウッドローズマリー👉濃紫色花、
◎ブルーボーイ👉コンパクトにまとまり、花色は淡紫色、四季咲き性など。
ローズマリーを植え付けるときは、こうした特性を考えて植え付けます。
例えば、匍匐(ほふく)性のものはカバープランツ、鉢やプランター植えに。
立性は広い場所にゆとりを持って植えると良いですね。
挿し木は5~6月か9月頃が適期で、
先の方の若い枝を使いますが、中ほどのやや木質化した部分でも大丈夫です。
3週間ほどで発根します。
また、
匍匐性のローズマリーでしたら枝が地面に着いたところから発根し、
これを切って育苗します。
種から育てる場合は、春か秋に蒔きます。
耐寒性はありますが、
東北地方以北や寒冷地では露地での冬越しがうまくいかないこともあるようです。
露地の場合は
寒風の当たらない場所に植え替え、
枝基にワラや腐葉土を敷き詰めるマルチングをしてあげましょう。